分厚いドラマを見たいんだ―「ONE PIECE 49巻」
その旺盛な発想力にひたすら感心するほかない、海賊冒険ロマンの49巻。50巻の大台は目前だ。
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ONE PIECE 巻49 (49) (ジャンプコミックス) 著者:尾田 栄一郎 |
怪奇の島、スリラーバーク編が終わりに近づいている。このエピソードは46巻から始まったので、5巻くらいでまとまるということなる。たいへんケッコウなことだと思います。が、エピソードが短けりゃいいってもんでもないような。
「ONE PIECE」の魅力のひとつは、少年向けバトルマンガという器に大人でも泣けるヒューマンドラマを入れてるところだ。作品の売れ行きからいって、少年マンガ史上で比肩しうる存在は「ドラゴンボール」しかないと思うが、他の要素はさておきドラマ性の高さでは「ONE PIECE」のほうが上だろう。ひとつのエピソードの終盤に大きな感動をもたらすために、序盤では周到に伏線が敷いてあったりする。
でもそれをやると、どうしても展開が遅くなるんだよね。この作品への批判として「話が長すぎる」とよく言われるが、これはドラマの厚みを少しでも増そうとすることによる弊害といえるだろう。
ただ、やっぱり分厚いドラマがあってこその「ONE PIECE」だと思うのだ。もしこの要素を減らしたら、そりゃ偉大な先駆者である「ドラゴンボール」に並ぶべくもなかったろうし、「聖闘士星矢」や「魁!男塾」にも勝てなかったろう。
つまり、このマンガのファンは、長大なドラマにじっくり付きあうしかないってことです。
この巻を読んでそんなことを思ったのは、モリアが
「仲間なんざ生きてるから失うんだ!」
「全員が始めから死んでいるゾンビならば 何も失う物はねェ!」…
「おれはこの死者の軍団で再び海賊王の座を狙う!」
…と叫ぶ場面。
これはかなり痛切な叫びですよ?尾田栄一郎なら、きっとこの先、モリアの過去編で4話は使うね(笑)。47巻でモリアは「今のような部下がいれば、新世界でカイドウに敗れることはなかった」と言っているので、その辺りの事情が絡んでの、この叫びだろう。
スリラーバーク編、次の巻で終わると思ってたけど、これは油断できませんな(笑)。
※ 47巻の感想
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