男子は決して駆けつけられない―「おやすみプンプン 2巻」
最後に中学生になってよかった。それが救いでした。小学生編は色々な意味でそろそろ読むのがつらくなってました。
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おやすみプンプン 2 (2) (ヤングサンデーコミックス) 著者:浅野 いにお |
1巻の感想では、「これが男子小学生のスタンダードだ!」と書きました。
が、2巻の展開でその印象は修正です。ストーリー全体に占めるシュールな要素のインパクトが強くなり過ぎました。漫画表現がシュールだけでなく、火事だの神様だのといった展開がやや突拍子もない感じで、男子が誰でも自分の経験になぞらえて共感できるようなスタンダード感は薄れた気がします。
ですが、愛子ちゃんとの夏の約束を守れなかったところは、立派でした。立派にスタンダードでした。ああいう約束は守れないのが立派な男子小学生なのです。
男子小学生は非力であり無力であり、絶対に愛子ちゃんのもとには駆けつけられないのです。そういうものなのです。
日常を飛び越える勇気を、あの年頃の男の子に求めるのは酷なこと。むしろ女の子同士のほうが軽々と遠くまで飛んで行くことができるでしょう。
ともかく、このエピソードには強烈なスタンダード感がありました。
…以上、小中学生のときに小さじ一杯ほどの勇気が振り絞れずに、その後十年近く甘美な後悔にさいなまれた三十路の男がお送りしました(笑)。
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