自分なら死んでいる―「上と外 上巻」
熱帯の密林で繰り広げられる、少年と少女のサバイバル劇。大人たちの救いの手は二人に届くのか?そして彼らにつきまとう謎の存在の正体は?
まだ上巻しか読んでないせいもあるけど、これは未読の人の興を削がないようにあらすじを紹介するのが難しい。ええっ、こんな展開になるの!?ってところがいくつもあるので、それらを伏せるとなると書くことに困る(笑)。
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上と外 上 (1) (幻冬舎文庫 お 7-9) 著者:恩田 陸 |
本作は、2000年8月から2001年8月までに文庫本6冊に分けて刊行された作品を、2003年に単行本として合本して、それをまた上下巻で文庫化したものだ。一粒で三度美味しい商売である。それだけ恩田陸が売れるということだろう。私も6冊刊行のときは横目で眺めてるだけだったし単行本になったのは知らなかったのだが、結局今回ので釣られてしまった。
で、内容はまだ海のものとも山のものともつかず、わかるのは森のものであることくらい(<我ながらくだらない)。すっきりした文体と改行の多さで、ページ数のわりにスラスラと上巻を読み終えられた。今のところ、とても面白い。あとは下巻でどう収束するか。
ネタバレになるので詳細は伏せるが、私の男性的な視点では、主人公たちの母親である千鶴子がちょっと気に食わない。でも、女性の作者なだけに最後は悪いようにはしないだろう。それは別に構わないけど、問題は過程。月並みに改心されたらヤだなあと思う。彼女が信念を貫く形で、万事まるくおさまることはあるか。それが楽しみ。
あと、主人公の少年少女は実にかしこい。とくに少年のほう。これで中学生か…。自分が中学生で密林に放り出されたら絶対死んでる。ていうか、いまこの年でも死ぬな(笑)。
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